ドイツ大好き。オルガン大好き。


by fu-ga_907
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中世の教会・バロックオルガン

ドイツには17世紀、18世紀に作られた
非常に美しい装飾を持ち、非常に美しい音色の「名器」といわれるオルガンが、
今でも現役で使用されています。
ジルバーマン、シュニットガーといった名オルガンビルダーの作品音色が
今でも響き渡っているのです。

ベルリンは第2次世界大戦の際、爆撃を受けて街は大破しました。
その影響で、ベルリンの街には歴史的オルガンが無いのだそうです。
ただ、ベルリンの回りの街には、まだそのような古いオルガンが残っているのだそうです。
そこで、友人の知り合いのカントールの方に、歴史的オルガンを見学させていただきました。

場所は、ベルリンから西へアウトバーンを通って1時間ほど。
Brandenburgという街にそのオルガンはあります。
この街・・・・以前Spargelを食べに行ったとき通りました。
ちょっと気になっていた街だったのです。
教会は街中から少し外れたところにある大聖堂。

赤レンガつくりの古い教会です。
なんでも1000年前の教会だとか。
中に入ると「ああ、この教会・・・」と思いました。
5月に訪れたWismarの「中世レンガゴシック教会」とよく似ているのです。
同じ時代に作られたので、建築様式も似ているのでしょう。
とても興味深い内部でした。

そして、オルガンです。
祭壇に向かって少し歩いて振り向くと、
3階部分になるのでしょうか。
そこにはきらびやかさはないけれども、
とても美しい装飾を持つ、古いオルガンがありました。

このオルガンは約300年前の1700年代、Wagnerという名ビルダーによって作られたのだそうです。
まさに「バッハ」の時代です。
初めに案内してくださったカントールの方がバッハやスェーリンクを弾いてくださいました。
音色は北ドイツ的な鋭い響きの中に暖かみのある響きでした。

そのあと、私も弾かせていただきました。
鍵盤は遊びの部分が大きく、最後の一押し(?)で
「トラッカーがうごいた」という手ごたえのあるものでした。
トラッカーとは鍵盤とパイプの下の弁(ここの開閉でパイプに空気が入ります)を、
てこの原理でつないだものです。
現代楽器では、これをマグネットなどで電気的に作動させるものもあるのですが、
トラッカーアクションのほうが、弾き手の思いが音色に現れやすくなります。
非常に面白い反面、うっかりするとぼろが出る怖い面もあるのです。

また手鍵盤の一番低音部とペダルの低音部のCisが省略されています。
これは「クルツオクターブ」(ショートオクターブ)といって、
他の音でオクターブの代わりをさせることによって、
めったに使わない音のパイプ(なにせ低音部のパイプは大きいですから)を節約させるものだそうです。(実際まだ良く理解していませんが)
またペダルの最高音も現代楽器よりは低いです。
バッハの曲の一部は弾けません・・・(オクターブ下に弾くなどします)
以前、演奏させていただいたローテンブルクの教会のオルガンも、
この音域でした。

調律はどの調律法かわからなかったのですが、
調性によって美しい響きやにごった響きがあること、
そしてその響きとコラールの歌詞を結びつけて、バッハは作曲をしたことなど
お話を伺いました。
この手の話は大好きなので「うんうん」と思いながら聞いていました。

歴史的楽器経験がない私には、
このオルガンはとても弾きにくいオルガンでした。
でも、弾いているうちに、現代楽器では味わえない
古い楽器のよさが伝わってきました。

もう一度ゆっくり楽器に触れてみたい・・・
そう思いながら帰ってきました。

写真・・・ネガしかないのです。
誘ってくれた友人「さおりさん」のblog「小さき花の詩」にこの日の写真が何枚かありますので、
ご覧ください。
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by fu-ga_907 | 2006-07-15 03:57 | 教会♪Orgel